アメリカではワクチン爆速計画(オペレーションワープスピード計画)というのが走っており、4-5種の異なる作用機序を持つワクチンをそれぞれ3億人分用意するという施策にお金が下りることが決まっています。
$PFE ファイザー+$BNTXバイオンテックと$MRNA モデルナがmRNAワクチン。これは今まで成功したことのなかった方法で、人体の中でウイルス抗原を作り出して、それに対して抗体を作ってもらおうという方法です。
デメリットは今まで成功したことのない方法でかなりチャレンジングということ。
メリットは、打つ量によって、作用を調節できるということであり、もし、これが成功したらその他の病気にも応用できます。例えば、一番大きな市場としては「がん」でしょう。がん細胞特異的な抗原を作らせることで自己免疫でがん細胞を攻撃することができます。
これはものすごく画期的な治療法になるわけですが、では、大手のメルクやジョンソンエンドジョンソンは取り組まなかったのかというところですが、上司の判断ミスでしょうかねぇ。
副作用はそれらの新しくできた抗体が別の自己抗原に作用したり、もしくは活性化した免疫系による自己免疫症状でしょう。
$JNJ ジョンソンエンドジョンソン、$MRK メルクは古典的なウイルスの一部であるペプチドに対する抗体を作らせる古典的な手法です。
しかし、今までも風邪ウイルスに対するワクチンは成功していないのです。というのも、RNAウイルスは変異が入りやすいのですぐに反応しなくなるんですよね。
これらの製作を請け負っているのが、$EBS エマージェントであり、EBSは成功しようが失敗しようがお金が入ってくるので一番安全なコロナ株でしょう。
$QDELの抗原テストも同じで、ウイルスの抗原性が変わるとどんどん検出率が落ちていくのが問題です。
一方、日本では塩野義製薬がワクチンを作ろうとしていますが、11月に治験開始。ものは古典的なペプチドワクチンで、昆虫細胞で増やす予定です。昆虫細胞はペプチドを作るときによく使われる細胞で、培養温度が低くても増えるので、細菌のコンタミが減らせるのと変な2次修飾が減らせるのがメリットでしょうか。あとはもともとの遺伝子数が少ないので、効率的に作れることと、逆に高発現しすぎたたんぱく質に対するアポトーシス作用などが弱いのかもしれません。ただし、十分な患者さんが得られないため、治験はワクチンを2度うち、抗体ができたかどうかで見切り発車されるでしょう。抗原性が変わっていくのが風邪ウイルスなので、そのうち、効かなくなると思いますが、とりあえず、もう大丈夫風の雰囲気を作るのに必須なのでそれなりに急いでいるようです。
で、それらが一般市民に供給されるのが来年7月あたりで、3000万人を予定しているそうです。
なので、ワクチンが高齢者にある程度打てるのが来年7月。
あとはアメリカのワクチンのうち、メルクとモデルナが高値で、大手のファイザーとジョンソンエンドジョンソンが原価で配ると言っています。
いまのところ、どのワクチンも効くようなデータが出されているので、本当に効くワクチンがいっぱいできた場合は日本におすそ分けが高値で卸されそうです。まぁ、国が買い取るのでしょうが。
でも、それも早くて春ごろでしょうから、それまでは今のようなぐだぐだした展開が続きます。
つまり、あと1年はこんな感じということです。
そしたら、もう無症状者向けのPCR検査会社作った方がいいよねと思うのですが、なぜか旧来の検査機関しかやってないんですよね。
ひとつは、実際に検査をする技官さんの専門知識が必要という面と、それを率先してやるような人があまりつかまらないからでしょう。
とはいえ、今一番求められているサービスであることに変わりありません。
報告義務等々規制が厳しいんでしょうが、陽性だった場合に保健所に渡すことにすれば問題ないのにとは思います。
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