世界的な傾向として、自粛疲れが出ているようです。自粛しても身の回りで目に見えて何かが改善したわけではなく、どちらかというと、悪化したことの方が多いわけです。生活の不便さ、エンターテイメントの減少などで、さらに、これから、倒産、解雇、給与やボーナスの大幅減少といったことが起き始めます。
数年後の自殺増加どころか、すでに足元の生活が悪化してきて、何のためにしているのかという鬱憤がたまり、それがアメリカだと暴動につながっています。失業率25%ですから、もうロックダウンしようとすら言えない状況でしょう。
以前の生活に戻るためにワクチンと治療薬が期待されているわけですが、ワクチンは何をどうしても漏れが出てくるでしょう。
治療薬も似たようなものですが、それなりに効果があればいいというところです。
それらをつなぐものとして、感染しているかどうかすぐにわかる抗原検査が期待されていたわけです。日本でも製造しているはずですが、まだ流通していないのと、アメリカで唯一承認された会社の株が上がっていないので、感度が低いのかもしれません。
なので、抗原検査キットがあるなら、ライブ参加直前にテストしてもらうことでスクリーニングは可能です。
しかし、PCR検査が16000円とか18000円取っているわけですから、抗原検査キットがいくらになるかです。
イベントに参加するために払うお金として出してくれそうな金額はいくらくらいでしょうか。良くて3000円、許容範囲としては2000-2500円くらいがぎりぎりでしょうか。
抗原検査がこの値段でできるなら、いろんなイベントがこの形で開催され、そこまでお金を取れないイベントはコバンザメ戦法を取るようになるでしょうか。
つまり、抗原検査をして陰性なら2,3日間は三密イベントに参加可能という形にして、大きなイベントが開催されやすい土日の次の月曜日とかに抗原検査の結果をもって参加可能とするやり方です。
調べてみると、抗原検査はPCR検査の70%程度の感度で、保険点数は600点らしいので、6000円ですね。
症状もない人にやると保険は効きませんから、最低6000円となり、ちょっと厳しそうです。
さて、ブルーゾーンもいいのですが、転居や転職を伴うので、みんなができるわけではありません。そこで、武漢でしていた方法を応用します。
それはライブの2,3日前から参加予定の人全員のPCR検査を20人分まとめてするわけです。抗原テストではこの方法は不可能ですが、理論上一つでも当たりがあれば陽性になるPCR検査ならではの方法です。
唾液による検査で、一人一人の検体は冷凍庫で保存しておき、20人分をまとめてプールしてRNAを抽出して、そのままPCRします。
陽性が出た場合、その20人をさらに一人一人に分けてRNAを抽出してPCR検査します。
仮に1000人検査するとして、最初のスクリーニングで50個のPCRです。
50個中20個陽性ならイベント中止。陽性だった場合、追加検査代として40000円デポジット(本人が陰性なら返却)してもらうか、追加検査の保険代として400円払ってもらう。検査自体は2000円。つまり、2400円でPCR検査するイメージです。
あとはBluetoothで1.5m以内に2分以上連続していた人のIDを所得するようにして、検査で仮に陽性がでたり、2,3日後に症状が出て陽性になった人がいたら、後日感染した可能性を知らせるといったことでアフターフォローするようにすればいいでしょう。
こういったシステムを行政が認めてくれるかです。
同様の検査を会社とかでしてもらってもいいでしょう。毎週、検査して一人9600円ですから、会社によってはむしろ、安いものです。しかも、その人たちは陰性の間、ある程度安心して経済活動ができます。
もちろん、陰性を証明するのは悪魔の証明で完全に陰性を担保するのは不可能ですが、スプレッダーが陽性になりやすい可能性が高いことと、漏れは漏れとして受け入れてもらう社会の寛容性が必要ですね。
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