検査である程度コロナウイルス感染を捕捉できているとした場合の感染者数の見積もりが本当に1/140000だとすると、まだまだ広がり続けるということになり、今の状態がしばらく変わらないと言うことになります。風邪としてはほとんどの年齢層には大したことない病原体なので暖かくなったら、かなり減るという希望的観測もあるし、とりあえず、それにかけるというのが本命で、もし、本当に少ないなら押さえ込みたいという願望もあるわけですが、海外から出戻り感染もあるので、やはり、集団免疫ができるというのが最終到達点で、それを夏と秋の間にあらかた終わらせられるのがベストな展開でしょう。
で、集団免疫が終わるというのが終着地点にするもう一つの理由は、一度感染すると、体から消え去るわけではなくて、大人しくしているだけの可能性もあるわけです。
というのも、中国で退院した人の14%から再度検出されたからです。キャリアとして持ち続けるなら、完全に押さえ込むは不可能ですし、そうしようとすると、感染した人を隔離し続けないといけないわけで、差別問題・人権問題に発展してしまいます。
で、そんな大したことない病原体故に検査を増やして治った人までカウントしたくないことと、検査で大儲けとか許さないという理由で厚生省は指定した検査機関以外は検査できる機関や企業であっても検査してはいけないと通達しています。
では、その検査に実際どれくらいのお金が必要なのかを計算してみます。
半年間で一日100人を週5日で計算してみます。
130日間で、PCRとしては26000回で失敗がないとします。
★マークはすでに持っていればかからない経費です。
PCRは以下を参考にします。
http://ngrl.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/01/Novel-Coronavirus-nCoV_Real-time-RT-PCR-Assay.pdf必要なプライマーは4本で業者によって値段は若干上下しますが、大体1本1000円程度なのでプライマーに4000円
上記はタックマン形式で測定しているのでプローブが高くつくため、TAKARAのTB Green® Premix Ex Taq™ II (Tli RNaseH Plus)を通常価格で買うとして、44000円/200回分なので、26000回分として572万円
ウイルスのRNA抽出にQIAamp Viral RNA Mini Kitを使います。
140000円/250人分なので、13000人分として、728万円
★クリーンベンチに設置料込みで50万円
★PCRの機器が
LightCycler480だと値引きが多少あったとして650万円
Applied Biosystems 7500 Fastで800万円くらいなのでここはLightCycler480にします。
★部屋を10万で借りて、敷金等で半年分、さらに机などの事務用品10万くらいで計130万円、大きな企業だと間借りすればいいので、家賃は半分程度の30万円とします。光熱費を半年で20万円程度とします。
実験補助員を二人雇って、時給1000円8時間を130日分として、208万円
全体管理者を博士号を持つ薬剤師にたのんで社会保障費込みで時給4000円として、416万円
ピペットマン3本で20万円、チップが一回10本くらい使うとして、96wellと綿棒も含めてざっと一人あたり100円程度で、130万円
合算してみます。
プライマー 4000円
TB Green® Premix Ex Taq™ II (Tli RNaseH Plus) 572万円
QIAamp Viral RNA Mini Kit 728万円
★クリーンベンチ 50万円
★LightCycler480 650万円
家賃光熱費で50万円、★新規事業でプラス100万円
人件費で624万円
消耗品で150万円
合わせると、2075万で、新規事業だとプラス800万円。
これを13000人で割ると、1596円、新規事業で2211円ですが、実際は失敗したりするので、2割増しとして、1915円で、新規事業として2653円です。
これは検査の実費であって、これに検査サンプルを輸送する輸送費、商品の説明をする営業の人の人件費、経理の人や会社の経営者の人件費、さらに発注する病院の人件費などが乗ってきて、その上に利益を乗せないといけないので、仮にレストランの食材費3割をあてると、新規事業で8843円程度です。
実はコロナウイルスはRNAウイルスでかなり脆弱なので、サンプリング後速やかにRNA分解予防の試薬に入れないといけないのと、できれば保冷して運ばないといけないのと輸送する人の安全確保をしないといけないので輸送費が結構かかるんですよね。なので、1万円とか13000円とかでもほどよい値段となります。
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